まい泉

 

30代に長く表参道に住んでいまして、その時にほぼ毎日「まい」に通っていました。
元銭湯だった頃の内装を生かしたままの店作りも好きでしたが、ある日、日によって微妙に味が違うことに気がつきました。
僕が好きだったのは沖田牧場の「黒豚」で、毎日のように通って食べると、確かに日によって味が違うのです。
そこで、キッチンまでお邪魔してわかったことは、季節や気候によって揚げ方を変えねばならない、ということでした。
言うまでもなく、トンカツは揚げたてが美味しく、その時間が勝負です。
しかし、季節や気候によって揚げる時間を理解してないと、同じ味に仕上げることはできません。
それでも味にバラツキが出てしまいます。
正確には、季節や気候によってパン粉のキメや糖度も変えねば、同じ美味しさが出ないのです。
ですので、美味しい!と一度思った店でも、違う季節の違う気候に訪れる必要があります。
そこで、二度美味しい!と思ったら、その店は本物です。
かつての表参道「まい」は、そんな店でした。

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